いまSNSに必要なのは「嘘と見抜く能力」だけではないのかもしれない
私、声優の田村ゆかりさんのファンなのですが、先日ゆかりさんが以下のようなツイートをして話題を呼びました。
仕事サボって観戦したことなんてないんだけどなぁ。まぁどうでもいいけど。ツイッターほんと嫌い。
— 田村ゆかり@新LIVE BD 12/26発売♡ (@yukari_tamura) January 21, 2019
何が一番嫌ってファンでいてくれてそうな人たちがみんな信じてしまっていたこと
— 田村ゆかり@新LIVE BD 12/26発売♡ (@yukari_tamura) January 21, 2019
まぁ仕方ないね
無になろう
こちらのツイートを元に、様々なメディアでニュースにもなりました。*1
発端となったのは、一般ツイッターユーザーの投稿。自身の親戚が「自称売れない声優」と一緒にサッカーの応援をしたというエピソードを紹介し、拡散された。
ただこの事件、一見すると「デマに踊らされた大衆のせいで本人が悲しんだ」といういたたまれない出来事のように見えますが、僕はそんな簡単な出来事ではないかなと思います。というのも、「この話は意図的についた嘘だったのか」が分からないからです。
例えば投稿者が言っていることが本当だったとすると、親戚が嘘をついていることになります(そうすると投稿者も被害者ですね。)。はたまた、この親戚が高齢だったとすると、元の内容があやふやだっただけかもしれません。このような真偽がハッキリしないなかで、いわゆる「物申すマン」が出てくるのは、いささか早計かなと感じます。
最近のSNSはデマに敏感というか、デマを総スカンすることが流行っていますが、いまインターネットに必要な技術は「嘘を嘘と見抜く力」より、「噂話に踊らされず気にしない力」なのかもしれません。
*1:声優の田村ゆかり 一般Twitterユーザーの投稿に怒り「ほんと嫌い」 #ldnews http://news.livedoor.com/article/detail/15908472/